小さな傷で、患者さまに優しい手術

低侵襲手術の特徴は、「小さな傷で患者さまに優しい」

患者様により負担の少ない心臓手術をご提供します。

低侵襲

出血量が少ない、痛みが少ない

早期社会復帰

手術後早くもとの生活に戻れる

目立たない傷

大きな傷が胸に残らない

低侵襲手術とは?

“低侵襲手術”とは“体に対する負担が少ない手術”です。

通常の心臓手術の場合、胸骨正中切開で胸骨を切開する必要があります。できるだけ小さな皮膚切開で行う心臓手術を低侵襲心臓手術、Minimally Invasive Cardiac Surgery, MICS(ミックス)と言います。

当院で行っている MICS(ミックス)手術は、肋骨と肋骨の間(肋間)を 3-5cm ほど切開して手術する「肋間小開胸」がほとんどです。

胸骨正中切開

胸骨部分切開

右肋間小開胸

MICS(ミックス)手術のメリットは?

肋間小開胸のMICSでは骨を切らないため、傷の感染のリスクはほとんどありません。

また、一般的に胸骨切る手術の後は、上半身を使う肉体労働やスポーツは、2ヶ月間は控える必要があります。しかし、MICS(ミックス)手術では運動制限はありません。早期リハビリが可能で、早期社会復帰(平均入院日数5日)をしていただけます。

美容面にも大変優れており、特に女性では傷が乳房に隠れ、ほとんど見えなくなるため満足度の高い術式です。

MICS(ミックス)手術のデメリットは?

MICS(ミックス)手術は「深く、狭い」術野にのため手術は難しくなり、手術時間や人工心肺を回す時間・心臓を止める時間は普通よりも長くなってしまいます。

しかし、骨を切らないというメリットがデメリットを上回ると判断した場合は積極的にMICS(ミックス)手術を行うようにしています。

MICS(ミックス)手術の適応は?

当院では、基本的にほぼ全ての弁膜症(大動脈弁、僧帽弁)・冠動脈バイパス手術・心臓腫瘍(粘液腫など)・先天性心疾患(心房中隔欠損症)・不整脈手術に対応しており、複合手術にも対応しています。

しかし、すべての方に可能な術式ではありません。動脈の石灰化が強い方や、いくつもの手術を同時に行わなければいけない方、ミックス(MICS)手術ではリスクの方が高いと判断した患者さんは適応外となります。

僧帽弁形成術術後

大動脈弁置換術術後

大動脈弁手術

当院では以下の手術の方法でベストな治療方法を提供します

胸骨正中切開

胸骨正中切開

従来の方法は、胸の中央にある“胸骨”を切る方法です。様々な疾患に対処できる方法です。

MICS(ミックス)低侵襲大動脈弁置換術

5cm程度の小さな傷

内視鏡を用いて5cm程度の小さな傷で行うため、メリットは大きく、早期社会復帰(平均入院日数5日間)が可能です。入院中に輸血が必要となる方はほとんどおられません。

経カテーテル治療

TAVI

通常手術ではリスクが高い患者さんが対象です。カテーテルを使用し、傷んだ弁を人工弁に置き換えます(TAVI)。

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僧帽弁手術

内視鏡を使用した小さな傷(3-4cm)の手術を行なっています。

僧帽弁手術
手術風景

3D内視鏡を用いて、詳細な僧帽弁の形成を目指しています。当院では閉鎖不全症に対して形成術を第一選択としています。僧帽弁の形成術の成功率は95%を超えます。術後3-4日で退院でき、手術から平均2週間で仕事復帰されている患者様が多いです。入院中に輸血が必要となる方はほとんどおられません。

冠動脈バイパス術

冠動脈も小さな傷口から

冠動脈も小さな傷口から2
冠動脈も小さな傷口から1

低侵襲冠動脈バイパス手術(MICS-CABG)とは小さな傷から数か所の血管に対しに行う方法です。

これまでは胸の真ん中を 20cm 切開して、胸骨を切って行っていた手術ですが、小さな傷で可能な手術になりました。

道具や技術の進歩により心臓の側面や裏面の血管も含め、数か所の血管を手術することが可能になりました。

当院の MICS(ミックス)手術件数(2018年6月現在)

当院の MICS 件数(2018年2月現在)

最後にひとこと

副院長 大川 育秀

適応のある症例には低侵襲手術を積極的に行っております。低侵襲手術はチームの力が非常に大切です。外科医、麻酔科医、手術室看護師、臨床工学技士など手術に関わるスタッフ全員が手術を深く理解している必要があります。

小さな傷からの手術ですので、細心の注意をはらわなければなりません。高い技術、多くの経験、そして盤石のチームワークがなければ、安全に行うことはできません。我々はそれを築き上げてまいりました。

今後、低侵襲手術に対するニーズはますます高くなっていくと考えられ、今現在における最高の医療を提供することが我々の使命であると考えております。

ご希望やご質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。

副院長 大川 育秀